F/CE.® x karrimor 19AW ExclusiveEXPLORING THE UTILITY
アウトドアブランドとファッションブランドの出会い。
それは機能性とデザイン性の融合を意味する。
イギリスで生まれたカリマーと、
最新のコレクションテーマがイギリスのエフシーイー。
このコンセプチュアルな共通項を持つコラボレーションは、
都市と自然を行き来するための、
完成度の高いプロダクトを生み出した。
Photographs : TOKI(Looks), Masayuki Nakaya(Products Features)
Direction & Styling : Ryota Yamada
Hair set:AMANO
Composition & Text : Shota Kato
Model : Draven SULLIVAN(Sugar & Spice)
Products Features
今回の全アイテムは、エフシーイーのデザイナーである山根敏史がカリマーのインラインモデルからベースとなるプロダクトをセレクトし、デザインしている。「イギリス」という共通項を持つ両ブランドだが、クリエーションのアプローチは大きく異なるものだ。アウトドアとファッションが交錯し、高い次元のプロダクトとして融合させるためのポイントを、山根のコメントと共に解説する。
原点に立ち返るという意味を込めた、
オールドロゴの採用
エフシーイーはコラボレーションにおいて、常に「非日常的な用途を日常に変える」という定義を掲げている。そのフィロソフィが表されているのは、シェルジャケットとショートパンツに採用されたカリマーのオールドロゴ。このクラシックなロゴは1973年から76年に使われていたものだ。「カリマーとエフシーイーには“道具”という共通項もある。道具というお互いの原点に立ち返り、自然だけでなく都市でも違和感なく使えるプロダクトをつくる、という意味合いを込めて、このロゴを採用しました」
ブランドのアイデンティティを表す、
ジオメトリックなシームテープ
エフシーイーの機能性を重視したテクニカルラインでは、ウェアやパンツの裏生地にジオメトリックなシームテープがデザインされている。「見た目だけでなく、スーツのように内側の造りがかっこいい洋服が好きなんです。防水が目的のシームテープをグラフィカルにデザインしているのもエフシーイーらしさ。ちなみに、シェルジャケットとパンツはカリマーのインラインモデルをベースに、僕がシルエットやディテールをデザインしています。70年代のフーリガンをモチーフにした、ビッグシルエットのジャージ的なセットアップです」
サッカーカルチャーから閃いた、
同色プリントのアイデア
シェルジャケットとショートパンツの背面には、カリマーのブランドロゴをボディカラーと同色で大胆にプリント。「サッカーのサポーターは自分の好きなチームのワッペンをジャージに貼ったりするじゃないですか。そのカルチャーからインスピレーションを得ました。大きめのロゴプリントは、カリマーがチームにスポンサードしているというイメージです。ロゴは白黒プリントが一般的だけど、それをやってしまうと、いかにもユニフォーム的になってしまうから」。同色にすることでファッションの側面が際立っている。
実用性を突き詰めた、
オリジナルのバリスティックナイロン
カリマー定番のバックパック・SL35。そのマテリアルをエフシーイーオリジナルの軽量バリスティックナイロンに変更する、というアイデアから今回のコラボレーションは始まった。「エフシーイーが考える“実用性”とは、あるシチュエーションに特化したものではなく、日常生活で長く使えるということなんです。道具はアウトドアギアや工具とか目的が明確であることが前提ですが、言い方を換えれば、使用シーンが限られているということでもある。道具に日常性を加える、日常的なモノに機能性を加える、という観点がエフシーイーのデザインフィロソフィです。それを象徴するのが、このオリジナルのバリスティックナイロンであって、コーデュラナイロンの中で最も摩耗強度と引き裂き強度が高い。それでいて軽いというハイブリッドな生地なんです」
街でも自然でも発揮する、
アタッチメントの合理的な機能性
バックパックはポーチとフロントバッグのアタッチメントが可能。「山では荷物を出し入れするために、いちいちザックを降ろすのが面倒。道具の観点では、大きいザックになるほどアタッチメントできると合理的なんです。山だけでなく、僕が常に意識している旅の用途としても機能的。デジタルガジェットや地図を収納して、あらゆるシチュエーションで活用してほしいですね」
About Karrimor
アルピニズム発祥の国イギリスのアウトドアブランド。その語源は「carrymore=もっと運べる」。創始者のチャールズ&メアリー・パーソン夫妻によって、1946年にサイクルバッグメーカーとして誕生した。タフで機能的なその評判は瞬く間にクライマーたちにも届き、1957年にはリュックサックの分野へ進出。トップクライマーの目的にかなう先鋭的な製品の開発と同時に多くの登山家、冒険家たちの挑戦をサポートし始め、世界的なクライマーたちとの研究を重ね、多くの革新的な商品を発表してきた。そうしたチャレンジスピリッツと、そこからのフィードバックこそが、カリマーがクライマーとともに生きている、あるいはアルピニズムそのものといわれる所以である。
karrimor.jp
こんにちは、F/CE.®です。
以前は、Ficouture(フィクチュール)という名前で
物作りをしていました。
ブランドが5年目を迎えるにあたり、
気持ちも新たにブランドネームを一新します。
ただ、コンセプトは変わりません。
今まで通り、一つの国をテーマとし、
実際にその国に滞在することで
生活、歴史、アート、音楽などの文化に触れ、
そのすべてを有機的にデザインに落とし込んでいます。
ちなみに、F/CE.® エフ シーイーと読みます。
まったく新しいブランドに生まれ変わるわけではないので、
Ficoutureから、アルファベットを拝借しています。
変化ではなく、進化、そして深化です。
これからのF/CE.®にどうぞご期待下さい。
Hello, this is F/CE.
We previously created products under the name Ficouture.
As our brand approaches its 5th year, we renewed our brand name for a new feeling.
But the concept hasn’t changed.
We will continue our theme of One Nation going forward, staying in those countries and experiencing their lifestyles, history, art, music and other culture before incorporating all of this organically into our designs.
Incidentally, F/CE. is pronounced F C E.
Since we are not being reborn into a completely new brand, we took those three letters from Ficouture.
Not change, but evolution and deepening.
We hope you will look forward to the future of F/CE.